能力を磨くのではなく、好きなことを見つける

こちらのブログを拝見しました↓とても共感できる内容だったのでシェアさせて頂きます。

sourceone.hatenablog.com

私は、行動したい人はすればいいし、行動したくない人はしなければいいだけの話で、そこに年齢は関係ないと思います。

若い人に対する「若いうちにしか行動ができない」という言葉は、若くない人に対する「もういい歳なんだから・・・」という言葉の裏返しです。年齢を重ねてから新しいことにチャレンジしようとする人に対して「今から行動しても遅い」「人生諦めろ」と言っているようなものです。

行動したくない時にはじっくり考える時間があっても良いと思います。「何でも挑戦してみないと、好きか嫌いか分からないじゃないか」という人もいますが、行動したくない時に無理に行動しても逆に「やりたくないことに時間を割いてるうちに、やりたいことが分からなくなってしまった」という事態にもなりかねません。

興味を持って「行動してみたい」と感じたことにはどんどん行動したら良いと思いますが、何よりもまず「やってみたい」という気持ちが大事で、その前提があって初めて行動に意味があるのではないでしょうか?

 

ところで、この「若いころは〇〇力を身につけるべきだ」という話は「行動力」に限ったことではありません。経済産業省が提唱している「社会人基礎力」というものがありますが、そこでは以下の様々な能力が「社会人に必要」とされています。

前に踏み出す力(行動力)

 主体性・・・物事に進んで取り組む力
 働きかけ力・・・他人に働きかけ巻き込む力
 実行力・・・目的を設定し確実に行動する力

考え抜く力(思考力)

 課題発見力・・・現状を分析し目的や課題を明らかにする力
 創造力・・・新しい価値を生み出す力
 計画力・・・問題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力

チームで働く力(協調性)

 発信力・・・自分の意見をわかりやすく伝える力
 傾聴力・・・相手の意見を丁寧に聞く力
 柔軟性・・・意見の違いや立場の違いを理解する力
 情報把握力・・・自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
 規律性・・・社会のルールや人との約束を守る力
 ストレスコントロール力・・・ストレスの発生源に対応する力

社会人基礎力 カレッジ - 社会人基礎力って何?

確かに、どれも仕事をしていく上では必要な能力かも知れません。しかし、人から「あなたは行動力・思考力・協調性が足りないから、それらを身につけなさい」などと説教されて、それらの能力を身につけるために一生懸命頑張っても会社にとって都合の良い人材にしかなりません。「自分がやりたいこと」が分からない限り、会社にコキ使われるだけです。

tabi-labo.com

この「死の直前に後悔する5つのこと」には「行動力、思考力、協調性を磨いておけば良かった」などということは全く書かれていません。どんな能力が足りなくても死ぬときに後悔することはないんですね。英語力も運動能力も学力も、何も無くても問題なしです。それよりも、人は「自分らしく生きられなかったこと」を最も後悔するようです。

 

「自分らしく生きる」というのは口で言うのは簡単ですが、実行するのはとても難しいです。ここでいう「実行する」というのは「行動を辞める」ということも含みます。たとえば、「疲れたので家でゆっくり寝たい」と思った時に友達の誘いを断るのも「実行する」に含みます。従って上の記事でおじさんが言った「若いうちに色々行動しろ」という意味での「行動」とは(一部重複しますが)少し違います。

 

そしてこの「疲れたので友達の誘いを断って家で昼寝をする」というだけでも、実は社会人基礎力が必要になります。

【創造力】

まず、友達からの誘いに何でもかんでも顔を出すのではなく、自分の時間を確保して体力を回復させるという発想が「創造力」です。

【情報把握力】

そもそもその友達との関係は本当に良好なのか、次回誘いがあったら行きたいのか、それとも今後二度と誘って欲しくない友達なのか、といった関係を把握するのが「情報把握力」ではないでしょうか。

【課題発見力】

本当に友達の誘いを断ろうと思った場合、相手との関係を断ち切りたければ「どうすれば今後誘てってこないか」が課題になりますし、関係を維持したければ「関係を破壊せずに誘いを断るにはどうするか」が課題になります。この課題を発見できないと、意図せず人間関係が壊れたり、余計なトラブルを抱えて落ち着いて休めなくなる可能性もあります。

【計画力】

発見した課題を解決するための計画を考えます。どうすれば二度と誘ってこないようにできるか、またはどうすれば相手との関係を破壊せずに断れるかを考えます。

【協調性】

「今後確実に誘われないようにする」にしても「関係を維持しつつ断る」にしても、発信力、傾聴力、柔軟性、規律性などは必要になります。自分にとって休息がなぜ必要か、と言ったことを真摯に説明しなければなりません。

またそもそも「行きたくない誘いを断る」という発想に至るにはストレスコントロール力が必要です。

【実行力】

単に「家でゆっくりしたいな」「断りたいな」と思っているだけでは友達に流されて誘いに応じてしまう可能性もあります。確実に家でゆっくり休息をするには、「断りたい」と思っているだけではなく「断る」という行動に移す必要があります。

 

このように、友達からの誘いを断って家で寝るだけでも社会人基礎力は鍛えられます(世間に理解されるかどうかは別として)。従って「自分の得意分野、好きなことを活かして仕事をしたい」などと言った場合には、もっと高度な社会人基礎力が必要になります。そして「自分らしく生きたい」という熱意があれば、必要な能力は自分で必死に身につけようとするのではないでしょうか?

何が言いたいかというと、本気で「自分らしく生きる」ということを決断すれば、社会人基礎力は結果として勝手に身につくのではないかと思います。従って、わざわざ「〇〇力を身につけなければ自分には価値がない」などと不安に思う必要はありません。

能力を磨くことよりもまずは「自分にとって本当の幸福は何なのか?」を徹底的に考えることの方が遥かに重要で、最優先課題ではないかと思います。